ここでお話しする「太ももが太い」は、正確には「体全体のバランスに対して、太ももの前側が特に太い」という症状についてです。
太ももが太いと言うお悩みだけで、当センターにお越しになる方は、それほど多くはおられません(でも少数おられます)。
しかし、他の様々な足の症状でお越しになりその御相談の中で、太ももが太いことを仰る方は、かなりの数になります。
実はそれもそのはず、太ももが特に太い方は、外反母趾やO脚、膝や股関節の痛みや足の疲れと、関係のある症状だからです。
そもそも、太ももだけたくさん栄養の流れていくなんて体は、ありえません。
では考えられるのは、使わずに退化してブヨブヨになっているか、使いすぎて発達させてしまっているかのどちらか、ということになります。
太ももは生きて生活している以上、ある程度歩きはするので使わないというのは考え難いです。
ということで、この症状でお悩みの方の多くは「間違った使い方(歩き方)で太もも前面に負荷をかけ、発達させすぎてしまった」ということになります。
大まかに説明すると、本来太もも前側の筋肉は歩くときよりも「ストップ」するのために強く使用しそれに対し、太ももの裏側の筋肉は前に進むために使う「アクセル」に使用する筋肉です。
ですので急な方向転換(ストップ&ゴー)を繰り返す運動をされている方は
太もも前側が発達するのは分かります。
では、そのような運動をしていない方が、なぜそこが発達してしまうのでしょうか?
それはまず1つ目に、前重心な歩き方をしている、ということが挙げられます。
前重心で歩いているということは、常に前に倒れていくエネルギーが、どこかにかかり続けている、とも言えます。
それを支えているのがストップ筋である、太もも前側の筋肉です。
なのでそのような歩き方をしている方は、知らず知らずのうちに太もも前側を「筋トレしながら歩く」ことになってしまっているのです。
前のめりな歩き方の方は可能性が高いですが、そうでない方でも重心や歩く勢いによっては、それにあたります。
2つ目に、股関節が内向きで歩いている方です。
内股、といわなかった理由は、つま先は外を向いていても、股関節や膝頭は内をむいてしまっている方が、かなりおられるからです。
この状態は簡単に言えば、膝と膝をくっつける方向で立てば、その状態です。
そうしてみれば分かりますが、お尻は横に広がって下がって腰は横に張り、太もも前側に力が入ってしまうはずです。
ですのでお尻が広がって垂れる、腰の横幅が広い、などのお悩みも関連症状になります。
では、どう歩けばよいのでしょうか?
決して単純なこの反対で、がに股で後ろにそっくり返るようにえらそうに歩いたら、
良いわけではありません。
歩き方全体を、理に適った無理の無いものに整えかえていく必要があります。
当センターでは、外反母趾やO脚、膝や股関節の痛みの治療のプログラムの中に、
歩行指導も含まれるので、同時に太ももやお尻も改善され、引き締まっていく方が殆どです。
ご興味がおありの方は、まずは一度ご相談ください。