問題です。
歩くとき、足裏は全体を使ってしっかり踏みしめる、これは○か×か?
答えは×です。まあ、タイトルからして丸分かりだったですね。
私が歩き方を教えているとき「先生!これが良い歩き方だとしたら、ほとんど外側だけで歩けっていうことですか?」といわれることがあります。
それは、大まかには正解ということになります。
なぜか?
足裏を三つの場所に分けて、歩くときの役割別に説明すると(図)、③のかかとは主に着地のときに接地する部分。
①の前足部は、主にリリース(足を地面から離すとき)に使用する部分。
ではその着地以降でリリースまでの、いわゆる歩いているときに接地しているメイン部分は、②の部分ということになります。
またここで問題です。
その②の部分のおよそ内側半分を何といいますか?
そうですね。土踏まずといいます。
浮き上がっていて、踏まない部分だからこその土踏まず、という名前です。
ということは、もうお分かりかもしれませんが、歩いているときはまさしく、外半分で歩いているのが、本来のカタチなんです。
無理やり内側を浮かせて歩いてもいけませんが、理に適った正しい歩き方をすれば足はその構造的に、勝手に土踏まずは浮いて来るのです。
なので、立っている時や歩いているときに、足の裏全体がベターと地面に着いている方は、間違った使い方になってしまっている、ということです。
最初のほうにお伝えした「ほとんど外側だけで歩けって言うことですか?」と仰る方には共通の特徴があります。
それは、程度の違いこそあれそれはそのほとんどの方が、偏平足状態で歩いている、ということ。
偏平足は、確かに生まれつきの遺伝的なものでなっている方もおられますが、私の経験上で言うと、90%以上の偏平足の方は、ご自分の歩き方で作っている(酷くしている)感じです。
偏平足は見栄えの話ではなく、足が太くなったりむくみが取れなかったり、O脚や外反母趾、膝痛や股関節痛などに繋がる遠因になるので、要注意です。
あなたは大丈夫ですか?
ご自分で作っている偏平足ということは、実ほとんどの偏平足は改善できるものです。
また改善とともに足が細くなったりむくみにくくなったり、いろいろな足のお悩みも一緒に改善してくれる可能性がとても高いです。
「私、そうかも…」と思う方は、ぜひ当センターまでご相談ください。